歌手、俳優、そしてプロデューサーとして多方面で第一線を走り続ける小泉今日子さん。そんな彼女が、自身の生活に寄り添ってきた「猫たち」との日々を慈しむように綴ったエッセイ『小雨日記』が、装いも新たに『新装版 小雨日記』(KADOKAWA)として発売されました。
2026年2月4日に還暦という大きな節目を迎える小泉さん。その記念すべきタイミングで刊行された本作は、単なる復刻版に留まらない、彼女の「現在」と「過去」が交差する特別な一冊となっています。
「真の理解者」小雨、そして現在の愛猫たちとの物語
オリジナル版である『小雨日記』(2011年初版)は、小泉さんの生活に彩りを与え、のちに虹の橋を渡った愛猫「小雨(こさめ)」との日々を綴ったものです。小泉さんは本作の「はじめに」において、「あぁ小雨。あなたは私の真の理解者であり、指導者だった。あなたの存在が私を強くも弱くもさせてくれた。私の生活に小さな秩序と愛情をもたらしてくれた」と記しており、小雨がいかに彼女の精神的な支えであったかが伺えます。
今回の新装版では、小雨との思い出はそのままに、その後に彼女の元へやってきた新しい家族たちのエピソードが新たに追加されました。
小雨が虹の橋を渡ってからしばらくの間、猫との生活から離れていたという小泉さんですが、現在は縁あって双子の保護猫である黒猫の「児玉(こだま)」と「小福田(こふくだ)」、さらに亡き母親から引き継いだ「冬子(ふゆこ)」という3匹の猫と共に暮らしています。
書き下ろしの新エッセイでは、保護猫が病気になったときに懸命に看病する様子や、先住猫と新入りの猫との間で繰り広げられる「飼い主争い」など、猫を飼う人なら誰もが共感し、微笑んでしまうようなエピソードが満載。猫を愛してやまない小泉さんの「とっても幸せな時間」が封印されています。
こだわりの装丁と豪華なビジュアル
本書の魅力は文章だけではありません。新装版にあたり、装丁はオリジナル版と同じくクラフト・エヴィング商會の吉田篤弘氏が担当しました。
「再会」をテーマにした今回のデザインについて、吉田氏は「再会したときに、すっかり様子が変わってしまったら気づかないかもしれない。だからあのときと同じ服を着ていくよ、という目印として、本のデザインを活かした」と語ります。ただ、本に降り注ぐ「小雨」の描写は、オリジナルより色濃く表現されました。
この「小雨」は、いまとなっては涙のようでもあり、絶え間ない愛情の表れのようでもある。吉田氏の「愛情はより強くなっている」という思いが、そのひそやかな意匠に込められています。
さらに、紙面はオールカラー仕様。小泉さん自身が撮影した愛猫たちの未公開写真がたっぷりと収録されています。児玉、小福田、冬子たちの日常を切り取った写真は、プロのカメラマンが撮るものとは一味違う、飼い主だからこそ見せる無防備で愛らしい表情に溢れています。
小泉今日子の素顔に触れるトークショーも開催
書籍の発売を記念し、2026年1月28日(水)には東京・ニッショーホールにて「刊行記念イベント 小泉今日子トークショー」が開催されます。
イベントでは、本に書ききれなかった猫たちとの裏話や、小泉さんによる朗読が行われる予定です。また、会場内には書籍よりもずっと大きなサイズで愛猫たちの写真を展示するスペシャルコーナーも設置されます。
トップアイドルから始まり、表現者として走り続けてきた彼女が、自宅で猫たちと見せる「一人の女性としての素顔」を間近に感じられる、またとない機会となるでしょう。チケットは一般席6,500円(税込)で、書籍と会場限定オリジナルしおりがセットになった豪華な内容です。
まとめ:猫を愛するすべての人に贈る一冊
小泉今日子さんのライフワークとも言える、猫を通じた表現活動。2021年には上田ケンジ氏と共に音楽ユニット「黒猫同盟」を結成し、音楽を通じて猫の保護活動を応援するなど、その情熱は衰えるどころか、より深まりを見せています。
『新装版 小雨日記』は、単なるペットエッセイではなく、出会いと別れ、そして命を預かることの責任と喜びを教えてくれる人生の記録です。還暦を迎える小泉さんの優しさと強さが詰まったこの本は、猫と共に生きるすべての人にとって、心にそっと寄り添ってくれる温かな一冊になるはずです。
【書籍情報】
書名:『新装版 小雨日記』
著者:小泉今日子
定価:1,980円(本体1,800円+税)
発売日:2026年1月13日
仕様:四六変形判/オールカラー/176ページ
発行:株式会社KADOKAWA
【イベント情報】
名称:刊行記念イベント 小泉今日子トークショー
日時:2026年1月28日(水)開場17:30/開演19:00
会場:東京・ニッショーホール
特典:会場限定オリジナルしおり(素材:PET)
小泉今日子さんの猫エッセイをコンプリートした『新装版 小雨日記』。 イベントでは、2011年当時の『小雨日記』執筆のきっかけから、その後迎え入れた双子の保護猫の「児玉」と「小福田」、亡きお母さまから引き取った三毛の「冬子」にまつわるお話を語っていただきます。 書籍に納まりきらなかったエピソード、カバーデザイン決定の秘話など、たっぷりのトークのあと、小泉さんによる朗読もお届けします。