「答え」より「問い」を育む。専門家の思考を学習した次世代インフラ「熟達者AI」が提供開始

株式会社i.school Technologiesは、特定分野の専門家の知見を学習し、ユーザーの探究を支援する「熟達者AI」をリリースした。ネット未掲載の書籍や暗黙知を学習し、単なる回答提示ではなく「新しい問い」を生む対話体験を提供。ビジネスのアイデア創出や大学の研究、高校の探究学習など、知的創造の初期段階を支える。


生成AI時代の新機軸。効率化の先にある「知的創造」への挑戦

ChatGPTをはじめとする生成AIの普及により、私たちは膨大な情報へのアクセスと、作業の効率化を手に入れました。しかし、AIが「もっともらしい答え」を即座に提示してくれる一方で、人間が自ら考え、深い問いを立てる機会が失われてしまうのではないかという懸念も広がっています。

そんな中、東京大学発のイノベーション教育プログラム「i.school」の知見をベースに設立された株式会社i.school Technologiesが、全く新しいコンセプトのAIサービス「熟達者AI」をリリースしました。このツールが目指すのは、AIに答えを出させることではなく、AIとの対話を通じてユーザーの中に「問い」を立てる力を育むことです。

「熟達者」の暗黙知をデジタル化する。独自の学習アプローチ

「熟達者AI」の最大の特徴は、その学習データの質にあります。一般的な生成AIがインターネット上の広範な情報を学習しているのに対し、熟達者AIは、特定の分野で10年以上の研鑽を積んだ「熟達者」個人の知見を重点的に学習しています。

学習対象となるのは、ネットには出回っていない書籍の内容や個人のメモ、さらには熟達者本人へのインタビューを通じて引き出された「まだ言語化されていない暗黙知」です。熟達者本人がAIの回答精度を監修・アップデートするプロセスを取り入れることで、単なる情報の要約ではない、その人物特有の思考の癖や洞察を反映した対話を実現しています。

「正解」を教えないAIが、探究心を加速させる

熟達者AIは、利便性や正解率を競う従来のAIとは一線を画す設計思想を持っています。そのゴールは、ユーザーの疑問を解消することではなく、対話の後に「もっと知りたい」「なぜこうなるのか」という新たな探究心を生み出すことに置かれています。

具体的には、以下の2つのユニークな機能を備えています。

1.独自の回答提供機能

熟達者の視点から、ユーザーの思考を揺さぶるような独自の示唆を提示します。

2.問いの可視化と自動生成機能

熟達者の膨大な知見をマップ化し、次に何を問うべきかのヒントを提示することで、ユーザーが自力では辿り着けない深い思考の階層へと導きます。

ビジネスから教育現場まで。広がる活用シーン

この「思考の壁打ち相手」としての機能は、すでに様々な現場で活用が始まっています。

ビジネス領域

新規事業の立案やアイデア創出ワークショップにおいて、リサーチの切り口を見つけたり、専門家視点でのクリティカルなフィードバックを得るためのパートナーとして導入されています。

高等教育・研究機関

大学での研究テーマ設定において、既存の枠組みを捉え直したり、リサーチクエスチョンの質を高めたりするための支援ツールとして活用されています。

高等学校の探究学習

生徒一人ひとりの興味関心を出発点に、幅広い専門分野の知に触れながら、自分なりの「問い」を言語化していくプロセスをサポートしています。

知をもっと身近に。新しい学習インフラとしての展望

i.school Technologiesは今後、対応する熟達者の領域をさらに拡大していく予定です。人文科学から先端テクノロジー、芸術、ビジネスまで、多様な専門知がデジタル化され、誰もがいつでも「知の巨人」と対話できる環境が整えば、それは人類の知的創造を支える新しい学習インフラとなるでしょう。

情報が溢れる時代だからこそ、重要になるのは「何を問うか」という力です。熟達者AIは、AIを「答えを出す道具」から「共に考えるパートナー」へと進化させ、私たちの創造性を新たなステージへと引き上げてくれる可能性を秘めています。

まずは初月無料のトライアルを通じて、専門家の知が織りなす「問い」の連鎖を体験してみてはいかがでしょうか。

【サービス・会社情報】

サービス名: 熟達者AI

運営会社: 株式会社i.school Technologies

代表者: 堀井秀之(東京大学名誉教授)

公式サイト: https://expert-ai.itech.tokyo/

設立目的: 専門家の経験知をデジタル化し、個人の創造性を引き出す教育インフラの構築

熟達者AI - 回答やアドバイスを提供

https://expert-ai.itech.tokyo/

熟達者の知見に基づき独自の回答するAIです。壁打ちや質問が気軽にでき、社会人や学生の学びとアイディアを深化させます。


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