日本のEC市場は今、大きな転換期を迎えています。かつてのような「出せば売れる」拡大期は終わり、競合の乱立、広告単価の高騰、さらには顧客獲得コスト(CPA)の上昇など、事業環境は厳しさを増すばかりです。特に中小EC事業者の中には、「忙しく働いて売上は作っているのに、手元に利益がほとんど残らない」という消耗戦に陥っているケースが少なくありません。
こうした現状を打破し、持続可能な成長を実現するための新戦略を提示するのが、2026年1月13日に発売された新刊『プロフィットEC 中小ECサイトの収益最大化マーケティングガイド』(株式会社OMOKAJI 代表・立川哲 著)です。
「利益」こそが、すべてのステークホルダーを幸せにする
著者の立川哲氏は、インテリアショップの店長や大手IT企業でのDX支援を経て、独立後は数百社に及ぶ中小企業のEC支援に携わってきた「現場叩き上げ」のコンサルタントです。
立川氏は本書の中で、「利益は、顧客・従業員・社会をつなぐ中心にある」と説いています。無理な広告投資や安売りで一時的な売上を作っても、利益がなければ商品改良もできず、従業員の環境も改善されず、結果として顧客満足度も低下してしまいます。
本書が提唱する「プロフィットEC」は、これまでの売上至上主義から脱却し、最初から「利益」を逆算して事業を再設計する手法です。大手との価格競争に巻き込まれず、中小企業が独自の強みを活かして戦うための本質的な思考法が解説されています。
成熟市場を勝ち抜くための具体的なノウハウ
本書は、単なる概念論に留まらず、明日からすぐに使える実務レベルのノウハウが体系化されている点が最大の特徴です。主なポイントは以下の通りです。
WTP(支払意思額)を起点にした価値づくり
顧客が「この価格なら喜んで払いたい」と思う価値をどう設計するか。価格競争から抜け出し、単価を上げるための具体的なアプローチを紹介します。
「全員に売らなくていい」独自のポジション戦略
限られたリソースをどこに集中させるべきか。ターゲットを絞り、特定の顧客に深く愛されるための「違い」の作り方を解説します。
LTV(顧客生涯価値)が自然に伸びる設計
新規獲得コストが上がる中で、リピーターとの関係性をどう構築し、収益を安定させるかを実例とともに提示します。
生成AI時代のEC運営と意思決定
さらに注目すべきは、最新のテクノロジーである生成AI(ChatGPT等)の活用法についても深く切り込んでいる点です。 AIの導入によってEC実務の何が効率化されるのか、一方で「人間にしかできない差別化」はどこにあるのか。実務経験豊富な著者ならではの視点で、AI時代の意思決定のあり方を具体的にアドバイスしています。
まとめ:現場で奮闘するすべての人へのガイド
本書は全7章で構成されており、収益構造の見える化から始まり、アクセス増加、コンバージョン率の向上、リピート対策まで、EC運営の全工程を「利益」という一貫した軸で網羅しています。
「売上はあるのに不安が消えない」「これからのEC運営をどう変えていくべきか指針がほしい」と感じている経営者やEC責任者にとって、本書は暗闇を照らす灯台のような役割を果たすでしょう。広告や流行の施策に振り回されるのではなく、ビジネスの舵を"利益"に切り替える。その一歩を踏み出すための最良のガイドブックです。
【書誌情報】
書籍名:『プロフィットEC 中小ECサイトの収益最大化マーケティングガイド』
著者:立川 哲(株式会社OMOKAJI 代表取締役)
定価:2,000円(税抜)
発売日:2026年1月13日(火)
発行:デザインエッグ株式会社
ISBN:978-4-8150-5066-5
【著者について】
立川 哲(株式会社OMOKAJI 代表取締役/ECコンサルタント)。EC運営・コンサル歴15年以上。現場の実務経験を軸に、中小企業に伴走する実行支援型コンサルティングを展開。「プロフィットEC」の考え方を広めるべく活動中。