DXの次は「AX」だ!冨山和彦氏の新著『日本経済AI成長戦略』が示す日本の逆襲の道

冨山和彦氏の新著『日本経済AI成長戦略』(文藝春秋)の電子書籍版が2026年1月9日より先行配信されます。本書は「DXは終わった。次はAIによるAX(AIトランスフォーメーション)の時代だ」と宣言し、AIが企業、雇用、地域経済をどう変えるかを考察。ホワイトカラー消滅論や「ボス力」、中小企業における「ローカルAX」の重要性を説き、日本経済再生への希望に満ちた戦略を提示する決定版AI論です。


日本経済の構造改革を牽引してきた第一人者、冨山和彦氏(日本共創プラットフォーム代表取締役会長CEO)による待望の最新刊『日本経済AI成長戦略』(文藝春秋)が、大きな注目を集めています。電子書籍版は2026年1月9日より先行配信、単行本は1月23日に発売予定です。

本書が宣言するのは、「DX(デジタルトランスフォーメーション)幻想」の終焉と、AIによる**「AX(AIトランスフォーメーション)」時代の到来です。長らく日本企業が取り組んできたDXは「人がITを使って業務を改善する」という前提に立っていました。しかし、AXの時代は、AIが自ら学習し、意思決定や創造を担う「AIが自ら改善・創造する」**時代へと根本的にシフトします。冨山氏は、このAIによる大変革が、企業構造、雇用、地域経済、さらには国家戦略をどのように変えていくかを俯瞰的に考察し、日本経済再生の道筋を提示しています。

ホワイトカラーの変質と「ボス力」の時代

AIの進化がもたらす最も大きな変化の一つが**「ホワイトカラー消滅」**です。本書は、従来のホワイトカラー業務の半数がAIに代替される可能性を指摘しています。しかし、これは単なる雇用喪失の危機としてではなく、新しい勝者が生まれるチャンスとして捉えるべきだと説きます。

その鍵となるのが**「ボス力(りょく)」**です。AIを単なるツールではなく、強力な「部下」として使いこなし、価値創造をリードする人材、すなわち「ボス人材」がこれからの企業経営の中核を担います。人間はAIに代替されない、より高度な意思決定、現場の統率、そして人間的な洞察力といった能力に注力することが求められます。

中小企業と地域経済を救う「ローカルAX」

多くの人が大企業やIT企業にAI時代の優位性を見出す中、冨山氏は意外にも、日本の中堅・中小企業こそAI時代に適応する潜在力を秘めていると強調します。日本の中小企業が持つ、現場の知恵や熟練の技術といった「暗黙知」、そして職務の垣根を超えた多能性は、AIと組み合わせることで最大の価値を生むと考えられています。

この優位性を生かし、**「AI×人間」の補完関係によって地域経済を活性化させる戦略が「ローカルAX」です。AIを活用して生産性を向上させつつ、人間は付加価値の高い業務や地域密着型のサービスに集中する。この戦略こそが、グローバル構造の転換期において、日本が再び成長を遂げ、「逆襲」**を果たすための具体的な道筋だと提唱されています。

本書は、希望に満ちたAI論の決定版として、企業経営者、政策立案者、そしてこれからのキャリアを考える全ての人にとって必読の書となるでしょう。東京大学教授の松尾豊氏も「この本が少しでも日本を変えていく力になればと思う」と本書の重要性を語っています。

日本経済AI成長戦略

¥ 1,870

AIでいかに稼ぎ儲けるか? 日本の「勝ち筋」はどこにある? 「経営」と「AI」の第一人者が徹底指南!「AIビジネス書」の決定版。 「この本が、日本を変えていく力になればと思う」    ──松尾豊(人工知能学者・東大大学院教授) 


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