株式会社河出書房新社は、2025年12月9日、異色のビジネス書『片手間PR術 取材が絶えない「商店街の小さなたいやき屋」の広報戦略』(辻井啓作・著)を発売しました。
本書は、東京都杉並区の阿佐谷パールセンター商店街にある「たいやき ともえ庵」の店主、辻井啓作氏が、広告費ゼロ、コネなし、時間なしという制約の中で、どのようにして200件を超えるテレビ、新聞、Webメディアからの取材を呼び込んだのか、その「現場発」の広報戦略のすべてを明かす実践書です。
本を買うと「たいやき」がもらえる!?
今回の出版に際し、著者の辻井氏自身が、そのPR術を体現するかのようなユニークなプロモーションを企画しました。
なんと、本書を購入した読者に対し、「たいやき引換券(300円相当)」を進呈するというものです。
この「たいやき引換券」付きの書籍は、著者の地元である八重洲ブックセンター阿佐ヶ谷店をはじめとする中央線沿線の一部書店で限定販売されます。(※予定枚数に達し次第終了)
この大胆な企画の裏には、著者の「たいやきを味見して、PR戦略の効果を直接目で見てほしい」という強いメッセージが込められています。小さな商店街の店でも、練られたPR戦略を実践すれば話題を呼ぶことができる、ということを、自身の店の味と体験を通して証明しようとしています。引換券の有効期限は約2年間とされており、読者はゆったりとしたスケジュールで、阿佐ヶ谷のお店を訪れることができます。
取材200件超!小さな店がメディアを呼ぶ秘訣
「たいやき ともえ庵」は、一丁焼きという昔ながらの製法にこだわったたいやきを提供し、地元では広く知られる行列店です。しかし、このお店が注目を集めるのは、味だけが理由ではありません。
これまでに『ヒルナンデス!』『めざましテレビ』『ザワつく!金曜日』などの人気テレビ番組のほか、NHKドラマ『ひらやすみ』や人気漫画にも登場するなど、その取材実績は200件を超えます。
本書では、この驚異的なメディア露出の裏側にある、小規模事業者ならではの「片手間」で実行できる、等身大かつリアルな広報戦略が初めて公開されています。
広告費ゼロ:費用をかけずに注目を集める「仕掛け」の作り方
コネなし:メディアとの接点がない状態から、どのように取材を呼び込むか
あんまり時間なし:忙しい本業の合間に、最小限の労力で最大の効果を生む「PRの仕組み化」
大企業のように潤沢な予算や専門の広報部隊を持たない、個人事業主や中小企業の経営者にとって、これほど具体的で参考になる事例はありません。
現場で培われた「等身大」のPRノウハウ
著者の辻井啓作氏は、1969年京都府生まれ。立命館大学法学部を卒業後、2011年に「たいやき ともえ庵」を開業。たいやきへの並々ならぬこだわりと、地道に積み重ねたPR活動により、阿佐ヶ谷で愛される店へと成長させました。
本書は、単なる理論書ではなく、現場で試行錯誤し、成功と失敗を繰り返す中で生まれた生きた知恵の結晶です。そのため、読者は「自分にもできるかもしれない」という強い共感を持ちながら、読み進めることができます。
「たいやき」という身近な題材を通じて、どうすれば小さな話題を大きなメディアまで広げられるのか、地域に根差した魅力を最大限に引き出す方法、そして店主の「こだわり」をどうニュース性につなげるか、といった、現代の広報戦略の核心に迫ります。
まとめ
人手も金も時間もない小規模事業者が、情報過多の時代にどうやってメディアの関心を惹きつけ、顧客を増やし続けるのか。その答えが、この『片手間PR術』に詰まっています。
そして、「本を買ったらたいやきがもらえる」という、本書で語られるPR術をそのまま実践した限定企画は、この本が単なるビジネス書ではなく、行動と結果を結びつける実践書であることを強く示しています。
ぜひ、このユニークな企画を利用して、たいやきを味わいながら、その背後にある深いPR戦略を学んでみてはいかがでしょうか。
新刊情報
書名:片手間PR術 取材が絶えない「商店街の小さなたいやき屋」の広報戦略
著者:辻井啓作
発売日:2025年12月9日
定価:1,760円(本体1,600円+税10%)
仕様:46判/並製/256頁
ISBN:978-4-309-30045-0
発行:河出書房新社