世界150万部の名著『ビジネスモデル・ジェネレーション』がコンパクト版に!独自事例も追加され発売

世界で150万部突破のベストセラー『ビジネスモデル・ジェネレーション』がコンパクト版となり2025年12月8日に発売された。「ビジネスモデル・キャンバス」を用いた事業設計の極意はそのままに、トヨタとテスラなどの比較事例15点を新たに追加。新規事業や事業変革を目指すビジネスパーソン必携の一冊だ。


株式会社翔泳社は2025年12月8日、世界的ベストセラー書籍のコンパクト版となる『ビジネスモデル・ジェネレーション[コンパクト版] ビジネスモデル設計書』を発売しました。

本書は、世界中で150万部以上を売り上げ、スタートアップの起業家から大企業の経営企画担当者まで、数多くのビジネスパーソンのバイブルとして親しまれてきた名著の最新版です。サイズがA5判とコンパクトになり持ち運びやすくなっただけでなく、日本版独自の新たなコンテンツも収録されており、単なる再販にとどまらない魅力的な一冊に仕上がっています。

ビジネスモデルを「1枚の絵」にする革命的フレームワーク

『ビジネスモデル・ジェネレーション』がこれほどまでに支持される最大の理由は、本書で紹介されている「ビジネスモデル・キャンバス」というフレームワークの秀逸さにあります。

ビジネスモデル・キャンバスとは、複雑なビジネスの構造を「9つの要素」に分解し、それらを1枚のシート(キャンバス)上に配置することで、事業の全体像を直感的に把握できるようにしたツールです。従来、分厚い事業計画書でしか表現できなかったビジネスの仕組みを、たった1枚の紙の上で可視化・共有できるという点は、まさに革命的でした。

この9つの要素は、以下のブロックで構成されています。

1.顧客セグメント(CS): 企業が関わる、あるいは奉仕する顧客グループ。
2.価値提案(VP): 特定の顧客セグメントに向けて価値を生み出す製品やサービスの組み合わせ。
3.チャネル(CH): 顧客セグメントとどのようにコミュニケーションし、価値を届けるか。
4.顧客との関係(CR): 特定の顧客セグメントとどのような関係を結ぶか。
5.収益の流れ(RS): 企業が各顧客セグメントから生み出す現金(キャッシュ)。
6.リソース(KR): ビジネスモデルを実行するために必要な資産。
7.主要活動(KA): ビジネスモデルを実行するために企業が行わなければならない重要な活動。
8.パートナー(KP): ビジネスモデルを機能させるサプライヤーとパートナーのネットワーク。
9.コスト構造(CS): ビジネスモデルを運営するにあたって発生するすべてのコスト。

これらの要素を埋めていくことで、自社のビジネスが「誰に」「何を」提供し、「どのように」利益を生み出すのかというストーリーが一目でわかるようになります。これにより、チーム内での共通認識の形成や、事業の強み・弱みの分析、ボトルネックの発見が迅速に行えるようになるのです。

コンパクト版だけの「最強ビジネスモデル比較」15選

今回のコンパクト版における最大の目玉は、巻末に追加収録された「最強のビジネスモデル比較」です。これは原著にはない、日本版独自のコンテンツとなります。

具体的には、以下のような競合・対比関係にある企業のビジネスモデル・キャンバスを計15点収録しています。

セブン‐イレブン vs ローソン: コンビニエンスストア業界の雄は、戦略レベルでどう異なるのか。
トヨタ自動車 vs テスラ: 伝統的な自動車メーカーと、EV革命を牽引する新興企業の違いはどこにあるのか。

誰もが知る有名企業のビジネス構造をキャンバス上で比較することで、「なぜその企業が勝っているのか」「どこに収益の源泉があるのか」がより鮮明に理解できるでしょう。これからビジネスモデル・キャンバスを使ってみようという読者にとって、これ以上ない実践的な手本となるはずです。

変化の激しい時代だからこそ「設計図」が必要

なぜ今、再びこの本が注目されるのでしょうか。それは、ビジネス環境の変化のスピードがかつてないほど加速しているからです。

現代において、一度成功したビジネスモデルが永遠に通用することはありません。技術革新や顧客ニーズの変化に合わせて、企業は絶えず自らのビジネスモデルを見直し、修正し、時には再構築する必要があります。「ピボット(方向転換)」という言葉が日常的に使われるようになった今、ビジネスの設計図を素早く描き、検証し、修正できるスキルの重要性は増すばかりです。

本書は、新規事業の立ち上げを検討している起業家やイントレプレナー(社内起業家)はもちろん、既存事業の行き詰まりを打破したい経営者、あるいは自分のアイデアがビジネスとして成立するかを検証したい学生や個人にとっても、強力な武器となるでしょう。

刊行記念オンラインイベントも開催

本書の発売を記念して、2025年12月17日(水)にはオンラインイベント「埋めただけで終わらない! ビジネスモデル・キャンバスを徹底活用する方法」が開催されます。

登壇するのは、本書の翻訳者であり、数々のワークショップでファシリテーターを務めてきた小山龍介氏と、EYストラテジー・アンド・コンサルティングで新規事業開発を支援する岩泉謙吾氏、中川遼氏です。

多くの人が陥りがちな「キャンバスを埋めて満足してしまう」という課題に対し、実務でどのようにキャンバスを活用し、事業をドライブさせていくかについて徹底討論が行われます。参加費は無料ですので、本と合わせて参加することで、学びをより深めることができるでしょう。

埋めただけで終わらない! ビジネスモデル・キャンバスを徹底活用する方法

https://bmg1217shoeisha.peatix.com/

事業アイデアの検討でよく登場する、あの「1枚の紙」。埋めるだけで終わっていませんか?  『ビジネスモデル・ジェネレーション』の訳者であり、キャンバスを使った数々のワークショップを行... powered by Peatix : More than a ticket.

まとめ

名著『ビジネスモデル・ジェネレーション』は、コンパクト版となってもその本質的な価値は変わりません。むしろ、豊富な事例が加わったことで、より実践的なガイドブックへと進化しました。

カバンに入れて持ち歩き、ふと思いついたアイデアをカフェでキャンバスに書き出してみる。そんな使い方ができるこの新しい「設計書」は、あなたのビジネス思考をアップデートし、次なるイノベーションを生み出すための頼れる相棒となるはずです。

書籍概要 『ビジネスモデル・ジェネレーション[コンパクト版] ビジネスモデル設計書』

著者:アレックス・オスターワルダー、イヴ・ピニュール

翻訳:小山 龍介

発売日:2025年12月8日

定価:2,178円(本体1,980円+税10%)

仕様:A5・248ページ

発行:株式会社翔泳社

ビジネスモデル・ジェネレーション[コンパクト版] ビジネスモデル設計書

¥ 2,178

1枚のキャンバスにビジネスモデルのすべてを表現するーそんな画期的なフレームワークを世に出した世界的ベストセラー。「今こそ読み直したい」「これまで読みそびれていた」という方のために、そのエッセンスを凝縮したコンパクト版が登場。


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