書店・書泉が、過去に出版され入手困難となっている名作を重版・復刊し、適正価格で読者に届ける企画「書泉と、10冊」。熱烈なファンからの要望に応えるこのプロジェクトが、この度、新たに第3シーズンに突入しました。
その第3弾として選ばれたのは、中世の歴史再現イベントの熱狂を伝える名著**『英国男子甲冑コレクション』**(新紀元社)です。
英国の熱狂! 多種多様な甲冑を纏った「甲冑男子」が集結
本書の題材は、欧州、特に英国各地で盛んに行われている歴史的な合戦再現イベントに集う現代の騎士たち、通称「甲冑男子」です。日本でも戦国時代の再現イベントはありますが、欧州のイベントは規模と、それにかける人々の情熱が段違い。本書は、現代人が中世の戦いを楽しみ、多種多様な甲冑を着用する姿を活写した良書として、企画担当者の間で再評価されました。歴史再現の場がさらに盛り上がるよう、今再びこの名著が世に送り出されます。
本書は、現代によみがえる騎士・中世人達や、英国の時代祭りともいうべき『合戦再現イベント』を綿密に取材し、多種多様な「人間が着用した甲冑」の姿を堪能できる逸品です。現代に集った中世騎士たちの甲冑姿はまさに圧巻の一言に尽きます。
甲冑は「実用品」としてどう見えるか? クリエイター資料としても最高の価値
復刊を企画した書泉グランデ担当の大内学氏は、本書の最大の魅力は、一般的な資料集では伝わらない「リアリティ」にあると熱く語ります。
「甲冑は実際に人が着用したらどう見えるのか? 実際に動き、着崩れたら? ところどころ錆びた鎖鎧は実際どう見えるのか? 甲冑の下に着る分厚い下着(ギャンベゾン)の汚れ方は?」
本書に登場する甲冑は、実際の歴史でもそうだったように、個人個人の所有物を持ち寄っているため、その質も状態も様々で統一感もありません。しかし、それこそが本来の姿であり、美術品や鑑賞物としてではなく、「実用品としての甲冑と防具」の活き活きとした姿を伝えています。このため、本書はゲームやアニメ、映画などのクリエイター向けの資料本としても「最高のもののひとつ」と評価されています。
英国男子の個性が光る甲冑スタイル
著者である石井理恵子氏も、「訓練を重ねた甲冑男子たちが城内で開催する馬上槍試合も迫力があり、街をあげて行われる薔薇戦争の再現など圧倒的な数の個性的な甲冑を身にまとう人たちが集まる大変素晴らしいイベントもある」と、取材時の熱狂を振り返っています。
本書の目次には、ばら戦争「テュークスベリーの戦い」を再現する「Tewkesbury Medieval Festival」の徹底レポートや、馬上槍試合を再現する英国各地の中世イベントの紹介が並びます。さらに、「ばら戦争」「アーサー王と甲冑」「甲冑装着の手順」といった歴史や装備に関するコラムも充実しており、中世文化への理解を深めることができます。
初版発行から10年以上の時を経て再評価され、待望の復刊となった本書は、現代の英国男子が持つ個性豊かな甲冑スタイルを堪能できる逸品です。ファンタジー作品のクリエイターはもちろん、英国文化や歴史再現イベントに興味を持つすべての人々にとって、必携の一冊となるでしょう。
復刊商品詳細と予約情報
『英国男子甲冑コレクション』
著者: 石井 理恵子 (著), 横山明美 (写真), トム宮川コールトン (写真)
販売価格: 2,750円(税込)
判型/ページ数: A5判 / 144p
予約開始日: 2025年12月1日(月)
予約〆切日: 2026年1月5日(月)
商品お届け予定日、店頭発売日: 2026年2月上旬ごろを予定
販売場所: 書泉オンライン、書泉グランデ、書泉ブックタワー、芳林堂書店高田馬場店
これぞ英国紳士の嗜み!?華やかな中世男子のファッションがここに大集合!「書泉と、10冊 第3シーズン」第3弾は「英国男子甲冑コレクション」(新紀元社)を復刊いたします。
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