コロナ禍で加速するEC化の波に、どう立ち向かうか
2020年から続く新型コロナウイルスの影響により、実店舗での販売に依存していた多くの企業が危機的状況に直面しました。外出自粛やステイホームの推奨により、消費者の購買行動は大きく変化し、オンラインショッピングへの移行が急速に進んでいます。
こうした状況の中で、「2年で年商1億円を達成するネットショップ成功の7原則」の著者である大上達生氏は、20年以上にわたりECサイトの相談やサポートを行ってきた経験を持つイーコマース/ネットショップ事業の専門家です。本書は、著者が長年の経験から導き出したECサイトの「変わらない成功の本質」を7つの原則として体系化したものです。
著者自身も、仕事を始めたばかりのころ、ECサイトの運営で苦労した経験があります。集客も販売もうまくいかず悶々とした日々を送っていた中、あるお客様から手書きのお礼の手紙をもらったことがきっかけで、ECビジネスの可能性に目覚めたといいます。その後、独自のリピーター獲得戦術を生み出し、9か月で月商500万円を突破することに成功しました。
本書には、そうした著者の実体験と、多くのクライアント企業の成功事例から導き出された実践的なノウハウが詰まっています。単なる理論書ではなく、現場で使える具体的な方法論が満載なのが特徴です。
日本のEC市場は百貨店の3倍以上!まだまだ伸びる巨大市場
本書によると、2019年の日本国内のBtoC向けEC市場規模は約19兆4000億円に達しており、これは日本全国の百貨店の市場規模(約5.7兆円)の3倍以上にあたります。さらに、2026年には29兆4000億円に到達すると予測されています。
しかし、日本のEC化率は2019年時点で約6.76%と、世界平均の約15%と比較してもまだまだ低い水準にあります。これは裏を返せば、日本のEC市場にはまだ大きな成長余地があることを意味しています。
特に注目すべきは、食品・飲料・酒類分野のEC化率がわずか3%未満という点です。この分野だけでも、今後大きな成長が期待できる市場といえるでしょう。
また、コロナ禍により、2020年5月には初めてネットショッピング利用世帯が全体の50%を突破し、一世帯あたりの支出額も前年同時期より約38%増加したというデータもあります。この流れは今後も続くと予想され、EC事業への参入は今がまさに好機といえるでしょう。
本書では、こうした市場環境の変化を踏まえながら、どのようにEC事業を立ち上げ、成長させていくかを具体的に解説しています。市場の成長性を理解することで、EC事業への投資判断もより確実なものになるはずです。
年商1億円を実現する「EC成功のための7原則」とは
本書の核心となるのが、著者が提唱する「EC成功のための7原則」です。これらは、成功しているECサイトに共通する普遍的な要素を抽出し、体系化したものです。
7つの原則は以下の通りです:
1. ブランドになる「コンセプト設定」
2. 実現する「目標設定」
3. 売れる「販売」施策
4. 効果を出す「集客」施策
5. 見える化する「サイト分析」
6. 顧客単価を上げる「リピート」施策
7. 感動を与える「商品・物流」施策
これらの原則は、単独で機能するものではなく、相互に関連し合いながら、ECサイトの成功を支える基盤となります。例えば、明確なコンセプト設定があってこそ、効果的な集客施策が可能になり、適切なサイト分析によって販売施策の改善点が見えてくるのです。
本書では、これらの原則を順を追って実践することで、高い再現性で年商1億円を達成できると述べています。実際に、著者のクライアントには、年商30億円を超えた美容メーカー、年商2億円を超えた日常雑貨店、ECオープンから1か月で売上100万円を超えたコスメショップなど、多くの成功事例があります。
重要なのは、これらの原則が業種や商品カテゴリーを問わず適用できる普遍的なものだということです。あなたの会社の商品やサービスに合わせて適応させることで、確実な成果を上げることができるでしょう。
技術や知識がなくても大丈夫!現場で使える実践的アプローチ
多くの経営者や事業責任者が抱える不安の一つが、「ECサイトを運営するには高度な技術や知識が必要なのではないか」ということです。しかし、本書では「高度なウェブの技術や知識を持った人材は必ずしも必要ではない」と明言しています。
著者は、ECサイトの運営を車の運転に例えて説明しています。車を運転するのに、エンジンの仕組みを理解している必要はありません。同様に、ECサイトも基本的な操作さえ理解できていれば、問題なく運営できるのです。
本書の特徴は、「取り組みやすさ」を重視している点です。細かな技術的な話よりも、全体像の把握や重要なポイントを中心に解説されており、難解になりがちな指標や表現も、できるだけ簡単で分かりやすい言葉で説明されています。
また、ECサイトの制作方法についても、ASP型、パッケージ・オープンソース型、フルスクラッチ型の3つの方法を紹介し、それぞれのメリット・デメリットを解説しています。初心者であれば、月額数百円から始められるASP型から始めることを推奨しており、段階的にステップアップしていく道筋も示されています。
実際に、著者のクライアントの中には、ECの知識がまったくなかった状態から始めて、大きな成功を収めた企業も多数あります。必要なときは外部の専門家のサポートを活用しながら、着実に成長していくことが可能なのです。
あなたの会社もEC事業で新たな成長を!次回予告
本書「2年で年商1億円を達成するネットショップ成功の7原則」は、単なるハウツー本ではありません。EC事業を通じて、企業が新たな価値を創造し、顧客との関係を深め、持続的な成長を実現するための指南書です。
著者の大上達生氏は、自身の失敗と成功の経験、そして20年以上のサポート実績から得た知見を惜しみなく公開しています。コロナ禍という未曾有の危機を、EC事業への転換によってチャンスに変える。そのための具体的な方法論が、この一冊に凝縮されています。
本書を読むことで、あなたは以下のような未来を手に入れることができるでしょう:
- EC事業の立ち上げから運営まで、迷うことなく進められる
- 自社の強みを活かしたオンリーワンのECサイトを構築できる
- 安定的な売上と利益を確保し、事業の新たな柱を作れる
- お客様との長期的な関係を築き、ファンを増やせる
次回の記事では、本書の中でも特に重要な「売れる販売ページの作り方」について深掘りします。なぜ同じ商品でも売れるサイトと売れないサイトがあるのか、その違いを生む決定的な要素とは何か。実践的なテクニックを交えながら、詳しく解説していきます。
EC事業で成功したいすべての方に、この本を強くお勧めします。2年後、あなたの会社が年商1億円を達成している姿を想像してみてください。その第一歩が、この本を手に取ることから始まります。