地域と世界で拡張する〈本〉の現在地とは?「本の学校出版シンポジウム2025 in 東京」開催決定!

NPO法人本の学校は、2025年10月26日に「本の学校出版シンポジウム2025 in 東京」を開催します。テーマは「[地域×世界]で拡張する〈本〉の現在地」。書店振興、地域図書館の革新、世界的ミリオンセラーを生む海外展開の最前線など、出版・読書文化の"今"を〈グローカル〉な視点で探求します。本と地域の未来を考える必見のイベントです。


NPO法人本の学校は、2025年10月26日(日)に、専修大学神田キャンパスにて「本の学校出版シンポジウム2025 in 東京」を開催することを発表しました。

1995年、鳥取・大山のふもとで「地域から描く21世紀の出版ビジョン」をテーマにスタートした「本の学校」のシンポジウムは、30年後の今、さらにグローバルな視点を取り込み、「[地域×世界]で拡張する〈本〉の現在地」をメインテーマに掲げます。地域で生まれ育まれた知恵や文化が世界へと繋がり、また世界の潮流が地域に新たな価値をもたらす、この〈グローカル〉な視点から、今の出版・読書文化のあり方を多角的に考察します。

本シンポジウムは、3つの分科会と交流会から構成されるハイブリッド形式(会場・オンライン配信)で開催されます。

第1分科会:読書と書店の振興に取り組む意義と可能性(12:00~13:30)

第1分科会では、地域社会における書店と読書の重要性に焦点を当てます。登壇者には、経済産業省中国経済産業局で書店振興プロジェクトチームを立ち上げた伊東直人氏、神戸「本」の文化振興プロジェクトでアドバイザーを務める北田博充氏が登壇。コーディネーターは草彅主税氏が務めます。

書店で普段読まなかった本から新たな考え方を学び、自分と異なる物の見方に触れる経験は、国の底力の引き上げにつながるという視点から、国や自治体によるサポートの必要性を訴え、中国地方や神戸市で実践されてきた具体的な書店振興プロジェクトの事例が紹介されます。読書文化の基盤をどう守り育てるか、その課題と可能性を深掘りします。

第2分科会:いま、本のある地域の暮らし ―変わる図書館、本とまちと人―(14:00~15:30)

第2分科会では、地域における本と人との新しい関係性を探ります。パネリストは、公民連携再開発「オガールプロジェクト」の中核施設である岩手県紫波町図書館の新館長、あまのさくや氏と、「for」ではなく「with」の図書館を実践する岡山県真庭市立中央図書館のカンチョー・西川正氏。聞き手には、鳥取の定有堂書店の跡地で新たな本屋「SHEEPSHEEP BOOKS」を始めた髙木善祥氏が加わります。

地域おこし協力隊から図書館長へ就任した異色の経緯、そして利用者と一緒になってなにかをやってみる「あそび」に溢れた図書館の取り組みなど、地域活性化の核となる図書館と、本が地域の暮らしの中でどのような役割を担っているのかを、事例を交えて議論します。

第3分科会:書籍ビジネスの海外展開。その可能性と課題。~世界的ミリオンセラーの編集者に聞く~(16:00~17:30)

シンポジウムのクライマックスとなる第3分科会は、日本の書籍コンテンツを世界へ展開する「グローバル」な視点です。登壇するのは、世界的ミリオンセラーを輩出した編集者、サンマーク出版の池田るり子氏(『コーヒーが冷めないうちに』シリーズ累計850万部)と、ダイヤモンド社の今泉憲志氏(『嫌われる勇気』シリーズ世界累計1680万部)。

マンガに偏りがちな日本の海外ライツ戦略の中で、発売から10年以上の歳月をかけて書籍の海外展開に挑戦し成功を収めた2人の編集者が、各国の書籍市場動向や、世界的ヒットを実現した成功の要因、そして今後の課題を徹底的に語ります。書籍ビジネスの未来図を知る上で欠かせないセッションです。

交流会とイベント詳細

全分科会終了後には、登壇者の方々も多数参加する交流会も予定されており、ドリンク片手に打ち解けた雰囲気で直接語り合う貴重な機会が設けられています。

本シンポジウムは、会場参加(専修大学 神田キャンパス)とオンライン配信のハイブリッド形式で、後日アーカイブ配信も予定されています。本と出版の現在地を知り、未来を考える、関係者必見のイベントです。参加申込みはEventRegistより受け付け中です。

<開催概要>

イベント名: 本の学校出版シンポジウム2025 in 東京

テーマ: [地域×世界]で拡張する〈本〉の現在地

日時: 2025年10月26日(日) 12:00~17:30

会場: 専修大学 神田キャンパス7号館3階 731教室(東京都千代田区神田神保町3-10-1)

主催: NPO法人 本の学校

参加申込: EventRegistにて受付

詳細・申込はこちらのURLからご確認ください:https://www.honnogakko.or.jp/archives/news/20251026_tokyo

参加申し込みはこちら

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