株式会社クロスメディア・パブリッシングは、2025年10月2日に書籍『最強トヨタの最高の教え方』を刊行しました。
著者は、トヨタ自動車で新型車開発に携わった後、TBSテレビ、アクセンチュアを経て現在は戦略コンサルタントとして活動する山本大平氏。トヨタの現場で体得した「教えない教育」の真髄を、その後のキャリアを通じて磨き上げ、6つのオリジナル・メソッドとして体系化しています。多くの日本企業が陥る「教え過ぎる病」に警鐘を鳴らし、部下の思考に火をつける革新的なマネジメント手法です。
書籍内容の紹介
■「答えを教えない」人材育成の極意
著者の山本氏がトヨタで最初に受けた衝撃は、上司たちが決して「答え」を教えてくれないことでした。図面の保管場所を訪ねても、「お前、その図面を見て何が知りたいんだ?」と問い返されます。上司たちは、部下が「図面の保管場所」という目先の「答え」にたどり着くことよりも、「そもそもなぜその情報を必要としているのか」という、行動の「目的」を自問自答するプロセスを重要視していたのです。
この文化こそが、世界最強企業トヨタの人材育成の核心でした。本書では、「教えない教育」がなぜ最強なのかを、部下の成長、チームの進化、リーダー自身の解放という3つの視点から徹底解説。現代の「教え過ぎる病」に陥った日本企業への処方箋として、具体的な実践メソッドを提示します。
■6つの実践的オリジナル・メソッドを公開
著者はトヨタで育んだ思想をその後のキャリアを通じて磨き上げ、普遍的なスキルへと昇華させてきました。これにより導き出した6つのメソッドは、著者が様々な課題を乗り越える中で、有効性を確認してきた「実践知」です。
【メソッド①】シナリオ質問法:なぜ「答え」より「問い」が人を育てるのか?
【メソッド②】安全な失敗の設計図:なぜ「無菌室」で、挑戦者は育たないのか?
【メソッド③】ミッション・ドリブンな権限移譲:なぜ「丸投げ」が部下を殺すのか?
【メソッド④】戦略的ネットワーキング:なぜ「知っている人」より「繋げる人」が勝つのか?
【メソッド⑤】サードドア発見力:なぜカイゼンの先にある「非連続な成長」が必要なのか?
【メソッド⑥】一次情報原理主義:なぜ「現地現物」が必要なのか?
以上6つのメソッドを、本書では、具体的なアクションプランとともに詳細に提示しています。
■AIに代替されない「問いを生み出す力」こそ、価値創造の源泉
昨日までの「正解」が今日にはもう通用しなくなる。そんな変化の激しい現代において、過去の「答え」にしがみつくことは危険です。これからは、「問いを生み出す力」こそが、本当の価値を持ちます。本書では、その重要性と伸ばし方を具体的に示します。
「教える」という行為は部下を「学習する機械」に変えますが、「教えない」マネジメントは部下を「価値創造のエンジン」に変えます。「教えるとは何か?」、「人が育つとはどういうことか?」を立体的に描き出した本書は、人材育成に悩むリーダーや自身の成長に行き詰まりを感じているビジネスパーソン必読の一冊です。
書籍概要
著者:山本大平
定価:1,760円(本体 1,600円+税)
体裁:四六判 / 272ページ
ISBN 978-4-295-41132-1
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング(クロスメディアグループ株式会社)
発売日:2025年10月2日